栽培方法

ネギ

ネギ

ヒガンバナ科

日本には奈良時代に伝わってきたとされ、古くから栽培されてきた歴史のある野菜です。緑色の葉の部分が多い“葉ネギ”と白い部分を食べる“根深ネギ”に分類されています。緑黄色野菜に分類される緑色の部分には、β-カロテン、ビタミンCなどが豊富に含まれています。白い部分に多く含まれている香り成分、硫化アリルは消化液の分泌を促すため食欲増進が期待できます。

栽培カレンダー

栽培カレンダー:ネギ
主要品種
夏扇、長悦、越津、九条ねぎ
畝幅
70~90cm
株間
10cm
ポイント

土寄せは一度にたくさん行うと根を傷めるので、少しずつ行います。畝幅は広めに取った方が土寄せしやすいです。

肥料

施肥量
(g/10㎡)
基肥
N:30
P:30
K:30
追肥
N:20
P:90
K:200

栽培方法

土づくり

pHは6.0~6.5程度が好適土壌pHです。酸性に弱いので必ず苦土石灰等の石灰質資材で調整しましょう。堆肥や土壌改良資材は播種(定植)1か月前には行いましょう。播種(定植)1週間前に溝を掘り、基肥を施して間土をします。

播種・育苗

10cm間隔に播種し、薄く覆土した上に切りわらを敷いて灌水します。
本葉5~6枚になるまで育苗します。

定植

本葉5~6枚の苗を株間10cm間隔に3本ずつ定植します。

ポイント

ネギの根は酸素を好みます。通気性を良くするために植付け時に、わらや腐葉土を入れましょう。

追肥・土寄せ

葉ネギの場合は、葉鞘が伸びるのに合わせ月1回程度土寄せを行い、土寄せ時に追肥を施しましょう。
根深ネギの場合、4回に分けて土寄せすることで、軟白部分を長くします。1~3回目の土寄せ時に追肥を施しましょう。

ポイント

一度にたくさんの土寄せを行うと葉や根を傷めてしまいます。葉の分岐部より上に土をかけないよう、こまめに土寄せを行いましょう。

防除

アザミウマ類による吸汁害がみられるときや、5~6月にさび病斑(橙色の斑点)が発生する場合は、農薬使用基準を守って防除しましょう。

収穫

最後の土寄せから夏期は2週間、冬期は5週間ほどで収穫できます。必要な分だけ掘り出して収穫しましょう。

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