栽培カレンダー
窒素過多になると茎葉が繁茂して、着莢(ちゃっきょう)不良を招いてしまうので、窒素肥料は控えめにしましょう。マルチを行うと土壌の乾燥を防げるほか、莢の汚れを防ぎ品質を向上させることができます。エダマメを連作すると立枯病、黒根腐病やダイズシストセンチュウが発生しやすいため、連作にならないよう作付計画をしっかり行いましょう。
肥料
(g/10㎡)
肥沃な畑ではN:50に減らしましょう。
生育状況をみて草勢が弱い場合、施用しましょう。
栽培方法
土づくり
pHは6.0~6.5程度が好適土壌pHです。苦土石灰等の石灰質資材で調整しましょう。堆肥や土壌改良資材は種播きの2週間前に入れ耕しておきます。
1週間前には基肥を入れますが、マメ科の植物は根粒菌と共生して空気中の窒素を固定し、栄養を作り出すことができるので基肥が多くならないように気を付けましょう。
窒素過多になると茎葉が繁茂して、莢の付きが悪くなります。
播種
播種の7日前までにマルチを被覆し、地温を上げておきましょう。
畝に2条のまき穴をあけます。株間は20㎝で、1カ所に2~3粒ずつ播種しましょう。気温が低い時期は、保温のためマルチで被覆します。圃場の上に鳥の飛行の邪魔になるようにテグスを張ると、鳥害を防止できます。
灌水・摘芯
子葉展開後の灌水は、節間が伸びやすいので控えめにしましょう。開花~着莢の期間に土壌水分が不足すると莢つきが悪くなるので、乾燥したら灌水します。本葉6枚前後の時期に摘芯すると、莢が多くなり収量が増えます。
追肥
中耕の際にあわせて、本葉5~6枚程度の時期に追肥します。開花期以降の追肥は食味を低下させるので行わないようにしましょう。
防除
マメシンクイガやカメムシが莢を食害しやすいので、開花直前及び若莢期に農薬使用基準を守って防除しましょう。アブラムシ等の飛来を防止のため、シルバーテープなどの光反射テープを圃場に設置すると効果的です。
収穫
収穫適期は、莢がふくらんで指で押さえると中のマメが飛び出すようになった頃です。収穫が遅れると、マメが硬くなるので注意しましょう。
エダマメは収穫後にすぐ鮮度が落ち始めます。収穫したらすぐに茹でて、採りたての味を楽しみましょう。