栽培カレンダー
(秋植え)デジマ、ニシユタカ
前年とれたイモはウイルス病の場合もあるので、市販の種イモを使用しましょう。マルチやトンネルを利用すると、2月上中旬から定植ができ、早採りが可能となります。連作を嫌うので、ナス科の野菜を2~3年作っていない圃場を選びましょう。
肥料
(g/10㎡)
栽培方法
土づくり
pHは5.0~5.5程度が好適土壌pHです。必要に応じて酸度調整を行いますが、アルカリに偏るとカサブタ状の病変がイモの表面に現れる「そうか病」が発生しやすくなるので注意しましょう。堆肥や土壌改良資材は定植1か月前に、基肥は定植の2週間前には行いましょう。
種イモの準備
頂部の芽がいくつか伸びだした種イモが最適です。
60~80g程の大きさであれば二つに切り、さらに大きいものは3つあるいは4つに切りましょう。
草木灰等を切り口に塗布し、カットしてからは1週間程度乾燥させるなどしましょう。
秋植えの場合、切り口から腐敗しやすいので小さな種イモを選んで切らずに植える方法をおすすめします。小さな種イモがない場合は、切り口にジャガイモシリカをよく付着させてから定植しましょう。
定植
種イモは切り口を下に向けて植えます。
種イモの上に7~8cm覆土して、軽く鍬でおさえましょう。
通常種イモは腐敗を防ぐため切り口を下に向けて植えますが、切り口を上に向ける「逆さ植え」という方法もあります。逆さに植えることで、芽が下向きから上へ伸びなければならないため強い芽だけ生き残り生育旺盛なイモが多くなると言われています。切り口があると種イモが腐りやすいデメリットがありますが、一度試してみるのも面白いかもしれません。
芽かき
晩霜の危険がなくなった頃に、一般的には2本を残して他はとり除きます。残す芽の数が多い程イモのサイズが小さくなるため、品種によって芽かきの数は調整しましょう。
芽をたくさん残すと、小粒のじゃがいもが多くなりやすいため、芽が10cm程度伸びた頃に、太くて勢いの良い芽を2本残します(小粒をたくさん収穫したい場合は本数を多くしてください)。
中耕・土寄せ・追肥
土寄せが不十分だと、イモが緑色になります。
芽が15cmの頃と、その後半月たった時の2回、株元に5cmの厚さに土寄せをしましょう。
つぼみが見え始めた頃、株元から10cm離して追肥します。
イモが日光にあたると皮が緑化してソラニンがつくられます。ソラニンは有毒で食中毒の発生患者数が非常に多いことで知られています。皮が緑にならないようしっかり土寄せを行い、皮が緑のジャガイモは絶対にたべないようにしましょう。
防除
生育後期に曇雨天が続くと疫病が発生しやすいです。また、ジャガイモガやアブラムシが発生した場合は、農薬使用基準を守って防除しましょう。
収穫
開花後、茎葉が黄色く枯れ始めたら、1株掘ってイモの太り具合を確かめ収穫します。新しいイモは皮が弱いので、ていねいに掘りとりましょう。