栽培方法

カボチャ

カボチャ

ウリ科

三大抗酸化ビタミンと言われているβ-カロテン、ビタミンE、Cを多く含み、これら3つの成分が相乗的に働き、免疫力強化、細胞の老化を予防し、動脈硬化やガンなどの生活習慣病の発症を抑制することが期待できます。野菜類の中で特に多く含まれるビタミンEは血行を促進し体を効率的に温める効果が期待できます。

栽培カレンダー

栽培カレンダー:カボチャ
主要品種
えびす、みやこ、味平
畝幅
90cm
株間
80~100cm
ポイント

吸肥力が旺盛なので、肥料分が多いと茎葉が茂りすぎて着果しなくなってしまいます。土壌が肥えている時は基肥を控えて、様子を見ながら追肥しましょう。前作の肥料が残っている時には、化成肥料を控えましょう。

肥料

施肥量
(g/10㎡)
基肥
N:90
P:110
K:90
追肥1
N:40
P: -
K:40
追肥2
N:30
P: -
K:30

栽培方法

土づくり

pHは6.0~6.5程度が好適土壌pHです。苦土石灰等の石灰質資材で調整しましょう。植え付け1週間前に基肥を施します。かぼちゃは吸肥力が強く、肥料成分が多いと茎葉ばかりが育って実が大きくならない「つるボケ」の原因になります。

定植

定植時に苗が傷みやすいので、大苗ではあまり根鉢をくずさないようにしましょう。ビニルトンネルやホットキャップをかけ保温すると、3月中旬から定植できます。

摘芯・整枝

本葉5~6枚で摘芯し、子づるを3本伸ばし、それ以外は除去します。2本のつるの十数節あたりに1~2果着果させます。草勢が弱ければ、果実がこぶし大の頃に、つるの先端部分に化成肥料を少々ばらまきます。梅雨入り前には敷わらをします。

人工受粉

カボチャは受粉をしないと果実が肥大しません。昆虫が動いていれば自然に受粉しますが、確実に着果させるためには人工受粉をしましょう。

人工受粉:当日咲いた雄花を摘み取り花弁を除去します。花粉が付いている部分を雌花の柱頭になぞるようにこすりつけます。柔らかい筆や綿棒の先に雄花の花粉を付けて雌花に受粉させる方法もあります。

ポイント

早朝の受粉ほど着果が良くなります。遅くとも午前9時までには済ませるようにしましょう。

追肥

果実が着果し、15cm程の大きさになったら追肥を行います。株元ではなく、40~50cm離れた場所(つるの先端あたり)に追肥すると良いでしょう。

防除

うどんこ病が発生しやすいので、発生前に農薬使用基準を守って防除します。ウリハムシが発生したら、発生初期に農薬使用基準を守って防除しましょう。

収穫

収穫適期は、日本カボチャの場合、果皮がやや褐色がかり白粉をふく頃(1個1.5~3kg)収穫します。西洋カボチャの場合は、果茎がコルク化し、亀裂が全面に入った頃(開花後40~50日、1個2.5~4kg)収穫します。

ポイント

収穫直後はデンプン含有率が高く甘みが弱いです。日数の経過とともにデンプンが糖に変化して甘味が増します。7~10日程度風通しの良い日陰に置きましょう。このとき果柄部の切り口をしっかり乾かします。この処理はキュアリングと言い、切り口をコルク化させることで菌の侵入や果実の腐敗を防ぐために行います。

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