栽培方法

イチゴ

イチゴ

バラ科

イチゴはバラ科の多年草の一種です。イチゴの可食部は果実ではなく、花托(かたく)という花の付け根(雄しべや雌しべの土台)が発達した部分です。本当の果実は、種にも見える粒々の部分です。イチゴの可食部の赤色はポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素によるもので、この色素が極端に少ない可食部が白い品種もあります。

栽培カレンダー

栽培カレンダー:イチゴ
主要品種
とちおとめ、あまおう、アイベリー、ゆめのか、スカイベリー、章姫
畝幅
60cm
株間
35cm
ポイント

苗を選ぶ際は葉の大小・多少で選ぶのではなく、苗の中心部(クラウン)が大きくしっかりしている苗を選びましょう。

肥料

施肥量
(g/10㎡)
基肥
N:140
P:200
K:180
追肥1
N:30
P: -
K: -
追肥2
N:30
P: -
K: -

栽培方法

土づくり

pHは5.5~6.5程度が好適土壌pHです。苦土石灰等の石灰資材で調整しましょう。イチゴの根は肥料やけしやすいので、基肥は植え付けの2週間前には行いましょう。栽培が半年程度になるため肥効が長く続く緩効性肥料や有機質肥料の施用がおすすめです。

植え付け

畝幅60cm、株間35cmほどで定植します。植え付けの際には、葉の付け根部分(クラウン)が土に埋まらないように浅めに植えつけましょう。クラウンは新しい芽が出る、大切な生長点です。

ポイント

イチゴは親株と反対側に果実を付けます。そのため親株を畝の内側に向けて植え付けることによって、収穫作業がしやすくなります。

追肥

10㎡あたり窒素成分で30gを目安に植え付けの1か月後と2月の2回追肥しましょう。肥料が根や葉に直接触れないように注意し、株元から10~15cm以上離れたところに施用しましょう。

人工受粉

3月下旬~4月下旬、開花にあわせて人工受粉を行います。筆を使用して花をなでるように花粉が均一に雌しべに付くように受粉させましょう。人工受粉を行うことで形の良いイチゴになります。

防除

うどんこ病やハダニが発生しやすいので風通しを良くし、早期防除を心掛けましょう。

うどんこ病
ハダニ
ナミハダニ
カンザワハダニ
画像:愛知県農業総合試験場提供(出典:あいち病害虫情報
収穫

開花から30~40日ほどで実が熟してきます。イチゴ全体が赤く色づいてきたら収穫しましょう。

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