栽培方法

ダイコン

ダイコン

アブラナ科

春の七草のひとつ“すずしろ”として知られ、古くから日本人に親しまれてきたため、辛みや形、大きさの異なる様々なダイコンがあります。 根には消化を促進する複数の消化酵素が含まれています。ジアスターゼは胃腸の動きを活発にし、胃もたれや二日酔いを防ぐ効果があります。 特有の辛み成分にも胃液の分泌を促進する働きがあります。

栽培カレンダー

栽培カレンダー:ダイコン
主要品種
(春まき)天宝、耐病総太
(秋まき)耐病総太、緑輝、宮重
畝幅
60~70cm
株間
25~30cm
ポイント

秋まき栽培は作りやすいです。春まき栽培は生育初期に低温になりとう立ちしやすいので、播種時期に合わせ品種を選ぶことが大切です。播種直前に未熟堆肥を与えると、根が又になる岐根(きこん)が発生しやすいので注意しましょう。

肥料

施肥量
(g/10㎡)
基肥
N:120
P:120
K:120
追肥1
N:40
P:40
K:40
追肥2
N:40
P:40
K:40

栽培方法

土づくり

pHは5.5~6.5程度が好適土壌pHです。苦土石灰等の石灰質資材で調整しましょう。堆肥や土壌改良資材は播種1か月前に、基肥は播種の2週間前には行いましょう。

ポイント

ダイコン十耕と言われるように、圃場を深く耕して土を細かく砕くことが重要です。水はけの悪い畑や粘土質の圃場では、高畝栽培を心掛けましょう。

播種

春まきの場合

株間25~30cmで5粒ずつまき、トンネル栽培しましょう。

秋まきの場合

株間20cmで5粒ずつまきましょう。

間引き

(1)本葉1枚で3本立て
(2)本葉3~4枚で2本立て(秋まきのみ)
(3)本葉6~7枚で1本立て

追肥・土寄せ

1回目の追肥は、2回目の間引き後に行い、あわせて土寄せしましょう。2回目の追肥は、3回目の間引き後に行い、あわせて土寄せしましょう(3回目の追肥が必要な場合は、2回目の追肥の半月後に行います)。

ポイント

追肥が遅れると葉が十分に大きくならず、根部の生育遅れにつながります。

防除

アブラムシ類やコナガ、アオムシ等の防除のため、播種時に防除基準に沿って粒剤を散布します。
播種後は防虫ネットを被覆して、害虫の飛来を防ぎましょう。

収穫

秋まきでは播種から収穫まで70~80日、春まきではトンネル栽培で80~100日を目安に収穫しましょう。す入り(根の内部の細胞にスポンジ状の空洞ができる現象)の原因となるため、収穫遅れに注意しましょう。

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