栽培方法

エンドウ

エンドウ

マメ科

エンドウは古代エジプトで既に栽培されていましたが、日本で本格的に普及したのは明治時代からです。栄養面ではビタミンCを豊富に含み、他にもビタミンA、B1、食物繊維、ミネラル分も含む緑黄色野菜です。エンドウには未熟な莢を食べるサヤエンドウ、豆を大きくして莢ごと食べるスナップエンドウ、莢の中の豆を食べる実エンドウ(グリンピース)の3種類があります。

栽培カレンダー

栽培カレンダー:エンドウ
主要品種
大さやえんどう、スジナイン
畝幅
60cm
株間
30~35cm
ポイント

寒さには強いですが、生長するにつれて耐寒性がなくなってきます。厳寒期を迎える前に敷わらをすると、生長が盛んな春に草勢を維持できるため収穫時期を長くできます。マメ科のため、3~4年輪作します。

肥料

施肥量
(g/10㎡)
基肥
N:5
P:15
K:5
追肥1
N:2
P: -
K:2
追肥2
N:2
P: -
K:2
追肥3
N:2
P: -
K:2
追肥4
N:2
P: -
K:2

栽培方法

土づくり

pHは6.5~7.0程度が好適土壌pHです。エンドウは酸性土壌に弱いため、播種の半月前に苦土石灰等の石灰質資材で調整しましょう。堆肥や土壌改良資材は播種1か月前に、基肥は播種の2週間前には行いましょう。

播種

まき穴に1か所3~4粒、点まきにします。覆土は2cmにし、手のひらで軽く土を押さえます。

ポイント

冬前に株が大きくなると枯れてしまうことがあるので、種まき時期を守り早播きしすぎないよう注意します。

間引き

草丈が7~8cmになったら、1か所2本立てにしましょう。

敷わら・土寄せ

保温のため、間引き後すみやかに敷わらをしましょう。

支柱立て

春につるが伸び始めたら、支柱やネットを立てます。

追肥

マメ科のため多くの肥料を必要としませんが、収穫期間が長いため適宜追肥を行います。

追肥1(開花期) ・・・ 5月下旬(春)
追肥2(収穫盛期)・・・ 6月中旬(春)
追肥3(収穫後期)・・・ 6月下旬(春)
追肥4(収穫後期)・・・ 7月上旬(春)

防除

ハモグリバエの幼虫による食害が発生しやすいため、早期防除を心掛けましょう。

収穫

種類に応じた適期に、莢をつまみ軸の付け根から摘み取って収穫します。

スナップエンドウ

若莢のうちから収穫できますが、子実が大きくなって莢の断面が円形に膨らんだ頃が収穫適期です。

サヤエンドウ

莢が平らで、外から子実の形がはっきり分からないうちに収穫しましょう。

実エンドウ

子実がよく充実して、莢が膨れて莢面の光沢が無くなり、ざらざらした触感になったら収穫しましょう。

ポイント

適期を過ぎると固くなり風味も落ちてしまうため早めの収穫を心掛けましょう。

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