栽培方法

ホウレンソウ

ホウレンソウ

ヒユ科

β-カロテン、ビタミンE、K、葉酸や鉄を多く含みます。冬採りのものはビタミンCも豊富に含まれています。収穫前にあえて冬の寒さで栽培する冬締めを行うと、甘みが増し、栄養価が高くなると言われています。アクにはカルシウムの吸収を妨げるシュウ酸が含まれているので、さっと茹でてアク抜きしてから調理しましょう。

栽培カレンダー

栽培カレンダー:ホウレンソウ
主要品種
(春まき)アクティブ・アトラス
(秋まき)パレード・ソロモン
畝幅
60cm
株間
(間引き後)5~6cm
ポイント

高温ほどとう立ちするので、播種時期により品種を変えましょう。秋まきが一番作りやすいです。酸性土壌を嫌うので苦土石灰は必ず施用するようにしましょう。適期に間引くと、根の張りが良くなり大株ができます。

肥料

施肥量
(g/10㎡)
基肥(春まき)
N:150
P:200
K:150
基肥(秋まき)
N:190
P:150
K:190
追肥
N:50
P: -
K:50

栽培方法

土づくり

pHは6.5~7.0程度が好適土壌pHです。酸性土壌を嫌いますので苦土石灰等の石灰質資材で調整しましょう。堆肥や土壌改良資材は播種1か月前に、基肥は播種の2週間前には行いましょう。

ポイント

酸性土壌に弱く中生から弱アルカリ性を好みます。酸性土壌の場合、発芽不良や生育しないといった原因になります。

畝立て

畝幅60cm、高さ10cmとし、表面を平らにしましょう。

播種

土の表面が乾燥している場合は灌水してから行います。3~4㎝の播種間隔で2条の条まきとし、約1cm覆土します(種子は100㎡当たり40㎖必要です)。

ポイント

最近は発芽をよくするため種子加工されているものが販売されています。そのような種子は播種前の催芽処理は必要ないので注意しましょう。

間引き・追肥

本葉3~4枚の頃間引きを行い、最終株間を5~6cmにします。株間が狭すぎると、葉色が淡い徒長株が多く出てしまいます。間引きの後、追肥します。

トンネル被覆

冬季(11月以降)は防寒と品質向上のためビニルトンネル被覆による保温を行いましょう。密閉すると昼の高温で軟弱徒長するため、日中は裾を開けて換気します。

防除

晩秋と春に降雨が多いと、べと病が発生しやすいです。発生圃場では抵抗性品種を利用します。害虫ではアブラムシ、ヨトウムシが発生した場合、農薬使用基準を守って防除しましょう。

収穫

大きくなった株から間引きするように収穫します。春まきや夏まきはとう立ちしやすいので、早めに収穫します。春まきで40~50日、秋まきなら50~60日で収穫できます。

ポイント

草丈25cm程度になったら収穫します。一度に収穫できず、採り遅れにならないよう時期をずらして播く「段播き」をすると良いでしょう。

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